和裁を始めました2

できうる限り着物を着る生活をしたいとは思いつつ、実は気兼ねなくいくらでも自宅で洗えて、外出してもみっともなくない着物となると色々と難しい。

あくまで私が考える基準だと(これはいわゆる着物警察でも意見が割れる微妙なラインだと個人的には思っている)、

・木綿の着物=作業着やTシャツにジーンズレベル、スーパーに買い物に行ける。
・ウールの着物=室内着やスエットレベル、ゴミ出しに行けるけど買い物は微妙?
・浴衣=パジャマやガウンレベル、花火大会とか温泉地以外ではあまり人前に出たくない。

こんな感覚ですね。一応、浴衣っぽく着られる木綿の着物(絣)は持っていますが、私は嘘つき襟をつけて「あくまで着物ですよ」という顔をして足袋を履いて着ているw
近年では(着物自体を着る人が減ったせいで)ウールも普段着として許容されてきているけど、電車に乗って出かけるレベルになると躊躇するなあ。和裁教室に来ていくのもウールは躊躇している。せいぜい木綿かなあって気もするんだよね。だって和裁師の先生という「プロ」のところにお邪魔するわけだからね(- ー;)

藍染の伊予絣とか、柄が凝ってる久留米絣とか、木綿でも反物で十万超えるような高級品ってありますけど、やっぱり木綿=作業着だと思うんだよね。歌舞伎や能など和物系の観劇とか、いいところでのお食事に来ていくのは私の感覚では微妙。せいぜい紬が無難だと思う。
リーバイスとかエドウィンとかそこそこ高級なデニムメーカーのジーンズを履いて、超高級料亭に行けるか? 私は行きたくない(- ー;)

日常で着るとなると仕立て前に水通しして縮めた木綿とか、ポリエステルの洗える着物が洗濯機でジャブジャブ洗えて一番便利。その割に木綿は2着しか持っていない。ポリエステルの洗える着物は1着あるけど、色無地なのでいつもちょっと真面目な場に来ていく。普段着ではない。

ウールは母の地味~なものが1着(これは母が28ぐらいに作ったんだけど、70の今着ていても違和感がないぐらい地味。当時祖母があからさまに顔をしかめたらしいw)、伯母からのお下がりが2着(赤とオレンジ)、リユースショップで買った非常に珍しい袷(裏地付き)のものが1着。これらはそこそこ着ているけど、これで遠出はしない。基本的に親族以外の人間に会うときは今のところ着ていない( ̄▽ ̄;)

こうして考えると、次回に取り掛かるのは木綿系(木綿か、綿麻または綿ウール交繊)が1番妥当かもしれない。とはいえ、我が家で一番多いのは袷の小紋なんだよね。母と祖母のものを合わせると6着もあるorz 紬も祖母と伯母の袷が3着。洗える色無地もあるので、これら「よそ行き」を着る時の私ジャストサイズ長襦袢も欲しいところ。できたら東レのシルックとかで。一見正絹に見えるけどジャブジャブ洗える感じで。

とにかく「基本はあるものですます」主義なんだけど、着崩れなく上手に着るって考えると、長襦袢だけは自分の身体ジャストサイズが欲しくなるんだよね。母との体型差がほとんどないから、私の身体ジャストサイズ長襦袢でも母の着物なら着られるはずだし。
あと、いずれは祖母の着物を自分サイズに直して着たいって野望もあるので、着物の構造と運針とくけはマスターしておきたい。っていうか何年通うつもりでいるんだ、私?

了子