「藤川理論」

やれやれ。実はこの数ヶ月激動の時期を過ごしておりまして。いや、別にまた家族を失ったとか、住む家を追われたとか、(残念ながら)電撃結婚をしたとか、(幸いなことに)紋章閃を喰らったとかそういう事態ではないんです(最後のはあり得ないだろw)。

ひょんなことから、ある状況で出ていた症状がパニック障害によるものかも知れないって判明したんです(0o0) 寝耳に水ですわ!
これ、本当に限られた状況でしか出ない症状だったので、日常生活に大きな支障があった訳ではなく。困ってはいたんですが、「頑張ればそのうちなおるやろ(^^)」とかなり呑気に構えていたんです(アハハハ)。

ところが、知り合いが非常に似た症状に悩んでいたという方に「パニック障害では?」という情報をもらいまして。急遽、心療内科に診察に行ってきました。
結論からいうと、「疑い」のレベルで確定診断には至っていないんです(@@)。
発現する状況が限られていること、自覚が出る以前から症状があった可能性が高いこともあって、「まだ何とも言えませんね」と言われてしまって。しかも、症状が軽度だけど、非常に治りにくいパターンだとも言われたんですわ(^^;;

臨床心理士さんからは「治すと言うより、その症状を受け入れて上手く付き合いましょう」って言われる始末でw つまり、医療者側の見通しは「治らない」前提で、話を進めているんです。

治す気のない医者や医療者のところに通院していても、全然意味がないだろ!!!(- -#)キリッ

と、心の中で密かにちゃぶ台をひっくり返しましてw セカンドオピニオンのため大阪まで行ってきました。
いや、医者にかかるために大阪まで行ったのではなく、出張で梅田まで行く機会があったので、ちょっと足を伸ばして大阪府内某所のとあるクリニックで、さるお医者さんの診察を受けてきました。

この大阪のお医者さん(専門は神経内科)、ちょっと変わった方法で病気を診ている方で。「トラウマが取り切れていない」と指摘されて、あっさりトラウマを外していただきました(マジでその後フラッシュバック現象が消えた(@@))。大阪の先生曰く「カウンセリングとか認知行動療法をしても、これがとれないと回復しない」と。

これには内心「やっぱりね」と思っていまして。この症状が初めに出た頃、ほぼ週7で仕事していて、下手をすると3日間ぐらい寝ないでやっつけ仕事をしていたんですよ。その時の「これ以上仕事を続けると死ぬ」という恐怖心が、その後も時々フラッシュバックしていたんで(^^;;

で、この先生が最近取り入れているのが、「藤川理論」などと呼ばれている治療法。大本の考え方は「分子栄養学」と呼ばれる医療というより栄養学的観点で疾患を診る方法です。
近年これを提唱している中心者が藤川徳美先生という広島で精神科クリニックを開いているお医者さんなんです。たぶん、藤川先生が書いた本の中で1番よく見かけるのは『うつ消しごはん』という書籍ではないかと思います。→(『うつ消しごはん』Amazonへのリンク)
藤川先生はご自身のブログ(「精神科医こてつ名誉医院長のブログ」)でも症例の紹介や、疾患別のビタミンやミネラルのとり方を公開されているので、私もずいぶん勉強させてもらいました。

この「藤川理論」、すご~く簡単にいってしまうと、※

①タンパク質不足と鉄不足がうつやパニック障害、強迫性障害などの精神疾患の引き金になる。
②主にタンパク質と鉄が不足すると、人間の身体は糖質をエネルギー源とする「解糖系」という回路でエネルギーを生産する。これは身体に負担をかける。
③タンパク質と鉄が十分にあってある程度の筋肉があると、ミトコンドリア内で「クエン酸回路」と「電子伝達系」と呼ばれる回路でエネルギー生産が可能になる。エネルギー効率としてはこちらの方が優れている。
④タンパク質を多めに、炭水化物を少なめに摂取する食事内容にして、鉄、ビタミンB群、C、Eを摂取することで、ミトコンドリア内でのエネルギー生産に比重を移す。
⑤結果的に元気になって気力や体力が回復する(鉄タンパク不足が原因の疾患も改善する)。

という考え方なんです。

※かなり簡略化していますので、詳しくはこちら↓の藤川先生のブログ記事を参照してください。

精神科医こてつ名誉院長のブログ(超基礎編2019、その10「出版社も間違えるエネルギー代謝の基礎」)

じゃあどうするのかというと、(疾患によっては他のビタミンやミネラルが追加されますが)大まかな方針としては、

☆毎日2~3回に分けてプロテインを40~60g摂取して、鉄とビタミンB、C、Eのサプリを飲む。
☆卵や肉などの動物性タンパク質を多めに摂り、バターなど良質な脂質を十分に摂取する代わりに、精製された砂糖、小麦、白米などの糖質を減らす。

という食事&栄養療法なんです。厳密な「糖質制限」ではないところがポイントで、そもそも糖質ばっかり摂っていた人がいきなり「糖質制限」をやると、エネルギー生産ができずにかえって身体を壊すらしいです。
まずプロテインを飲んでタンパク質摂取量を増やすと、さほど甘いものが欲しくなくなります。1番身体に負担になる糖質は精白された砂糖なので、これが含まれる食品や飲料をやめます。あとは小麦粉製品(パンとか麺)とか白米を通常の半分に減らす(徐々に減らして完全に絶てればなおよい)。
この食生活に切り替えた上で、軽くていいので筋トレを日課にするといいみたいです。プロテインという超良質なタンパク質を摂っているんですから、身体にに定着させないともったいない。筋肉が増えると体温が上がって冷えが改善される。結果的に代謝も上がるし風邪を引きにくくなるし、ガンなどの大きな病気にもなりにくくなる。

そういう訳で、すぱっと食事を切り替えてそろそろ1ヶ月半。かなり状態は改善してきています。だいぶ困っていた症状が出なくなっているんです。しかも3週間休みなしでもへたれない体力がついた。
あと、なぜか体重が減りました。糖質を減らすとやせるのは比較的簡単なんですが、やせる目的でやってはいないのでちょっと意外でした。45.5kgから43.5kg。2kg減ったw

まあ、症状改善の決定的な決め手となったのは、たぶんLEAP(リープ)と呼ばれる脳の機能を改善する特殊なキネシオロジー※を受けたことだろうとは思います。
※いわゆる「アプライド・キネシオロジー」と呼ばれる代替療法。経絡などの中国医学の思想に基づいています。

長期にわたって過度のストレスがかかると、脳の「生存本能プログラム」みたいなものが働き出してしまって、通常通りのパフォーマンスを発揮できなくなるそうなんです。これを経絡(ツボ)の刺激によって解除できるのがLEAP。
これ、日本に紹介されてまだ日が浅いようです。柔道整復師(接骨院の先生)であり、カイロプラクターでもある方に施術していただきました。隣町で接骨院を開業されていて、私は密かに「ゴッドハンド先生」と呼んでいますw

LEAP 脳の統合プログラム

私は長らく過敏性大腸炎を患って、 普通のお医者さんのところに通って通常の治療を受けてもそう簡単には治らない(- -;; って経験をしてきているので、代替医療系の知識だけは無駄につきましたwww

医者とか治療家に治してもらおうって思うのではなくて、自分で積極的に情報を取りに行って、何が自分に必要か自分で判断して選択して、その結果に責任を持つってことをしてきました。いくら効果があると勧められても自分にそれが合うかどうかはやってみないと分かりません。本当にこればっかりは人それぞれ体質があると思うので。

おそらく食事療法の効果がはっきり出て来るのは今年の年末頃、バッチリ元気になるのは年度末ぐらいではないかと予想しています。
それぐらいまでは、病気の看板を上手く使わせてもらって休養していてもいいかなと思っています(^^)

※っていうか大阪くんだりまで出張というタテマエで半分遊びに行っている時点で(粉ものおいしかったし、観光もしたよ♪)自分は病人ではないよなwww。

了子