「ダイ大」談義(その2)inもつ鍋酒場

涼しくなってお鍋や熱燗が美味しい季節になりました。
先日、当ブログリアル読者の友人ともつ鍋を突きながらダイ大談義をしてまいりました♪
いやー。やっぱりリアルで対面してあれこれ話すのは楽しいものですね!
我々はリアルタイムで連載されていた頃は小学生という世代で、ファミコン時代の懐かしのドラクエネタでも随分と盛り上がりました。

両者ともに意見が一致したのは、この漫画って脇役の方が味があって面白いし、むしろ脇キャラのエピソードの方が気になることが多いよねということでした(もしかして身もふたもない意見かも?)。

ダイは12歳男子にしては大人び過ぎているし、人間として完成し過ぎているというかすでに老成している感じがする。逆にポップは、頭は切れるけど、人間味があって優しくてダイをフォローすることが上手。そういう点で、清濁含めて完成され過ぎている。ポップひとりで友人ポジションとヒロインポジションを占有してしまっている感じ。なんというか、、、ヒロインの出る幕がないorz

大人になって読み返すと、かっこいいと思っていたレオナに対する評価はガタ落ちだし、マアムの綺麗事とか鈍感さにも違和感。むしろメルルの方が魅力的に映る。健気だし、自分の実力をわきまえてものを言っているし、実力の範囲内で自分ができることに注力しているし。
友はしみじみと

「レオナってカッコいいと思っていたけど、今読み返すとちょっと、、、」
「大人になるってこういうことなんだなあって思った」

と言っていましたが、色々経験を積んでくるとキャラの言動をすんなり受け取れなくなっちゃうもんなんですね(- -;;

我々の世代だと、早めに結婚・出産した場合、もうダイぐらいの息子がいてもおかしくないんですよね。12歳の息子を戦場に出せるか?と言ったら、私は「No」だなって思うんですわw
「息子はしまっておく! むしろ母ちゃんが前線に出る!!!」って気分でw 薙刀振り回して、ギガデインでもメドローアでもぶっ放してやりましょうってwww
「12歳なのに周囲の大人が色々背負わせすぎだよね」という友人の言には私も大いにうなづきました。

けっこう個人的に気になっていたバランとソアラの背後関係なども、やっぱり「ん?」と思っている点はある程度2人で一致していて。なんでそんなに近くで潜伏生活していたのか? とか、出産には「ばあや」的な人が協力してたんじゃないか? とか。
友人に言われて「それ、ありうるかも!」と思ったのが、バランは今で言う立ち会い出産はできなかったんじゃないかってことで。ああ見えて戦闘以外で血を見るのは、しかも奥さんが陣痛とか出産の痛みで苦しんでいるのを見るのはダメなんじゃないかとかw 部屋の外に追い出されてそわそわして待っているタイプなんじゃないかとw(まんまドラクエⅤですな)
戦闘力って面ではとてつもなく強いけど、地のメンタルはかなり弱くてデリケートだろうと。「もしかすると、ソアラさんは『この人、私がついていないとダメだわ』と思って一緒になることを決めた部分があったんじゃないかな」という友人の推測には、爆笑しつつもなんか納得しましたw ああ見えて芯の部分ではソアラさんの方が強いって、絶対ありえそうだwww

私も、バランが「こいつ、誰か付いてないとダメだわ」的に見られている可能性は考えていたんですよね。実はラーハルトとの関係って、こんな感じだったんじゃないかなとか。ラーハルトとバランが出会ったのは妻子を失った直後で。ラーハルトはバランがずーっと「orz orz orz」みたいな毎日を送っているのを側で見ていて。「ダメだこのおっさん。オレがついていないと」って思ってずっと付いてきたんじゃないかとか。
この2人の関係ももっと掘り下げた描写があったら面白かったのにと思うんですよね。バランの年齢がわからないので、2人の年齢差がわからないけど、実質的に父と息子的な関係だったはずで。ラーハルトは誰に槍の稽古をつけてもらったのかとか。修行相手がバランだったから、とにかくスピードで相手の攻撃を避けることから身につけたのかなとか。

こんな感じで、私は脇役の方が面白いというか、興味を引かれるんですよね。裏設定とかついつい勝手に想像してしまう。

なんでバーン様はあそこまで太陽にこだわったのかとか。たぶんロン・ベルクとかは太陽なんてあってもなくても別にどうでもいいってタイプだと思うんですよ。実は肌色族って青色族に比べると、太陽があった方が快適に感じる体質なんじゃないかとか。そもそもは地上で生まれた種なんじゃないかとか。だから当初は「地上を支配する(太陽のあるところで自由に暮らせる)」って言葉に惹かれて、ザボエラはハドラーの勧誘に乗ったのかなとか。

あんな組織に所属していても、研究者って評価されないと思うんですよ。基本的に研究者ポジションってサポート役なわけで。成果を実地で応用してそれが成功して初めて評価を得られるわけで。iPS細胞なんかも、何度も実験して臨床試験に協力してくれる方を募って、何度も改良を重ねてようやく治療法として確立されるわけで。
一国なり一地域なりを実際に支配下に収められないと評価対象じゃない魔王軍に幹部として参加するって無理ゲーな気がするんですが。いる場所間違えている気がするw

そうなると今度はどうしてハドラーが地上征服を考えたのかなっていうのも気になってくる。彼は青色族だけど地上出身なのかなあ? 魔界の二大勢力がバーンとヴェルザーなら、バーンのことをもっと以前から知っていていいはずだと思うんだけど。魔界でもすでに伝説級、雲の上の存在(魔界だとこの言葉じゃ変な気もするけどw)だったのかな、バーン様って。
もしそうなら、ハドラーなりに自らが支配できる新天地を開拓するつもりで地上を侵略したってことになる。で、どこかで龍の騎士と戦う可能性を視野に入れていたに違いない。そう考えると、超魔生物への改造を自ら望んだことも理解できる気がする。自分が最も恐れていて、同時に憧れていた強さに近づけるチャンスとなれば、命や身体を賭けてみるのも一興と思ったのかもしれない。

「ダイ大」って1つの背景を考えると、連鎖的に色々気になりだしてしまう不思議な漫画だなあとつくづく思いますね。

了子