佳子:で、バランの前は誰だったのよ? リアルタイムの小学校時代に夢中だったキャラは?
了子:クロコダインのおっさんでした(白状)。
佳子:私とたいして変わらないじゃん。クロコダインだって人間年齢に換算すると30歳前後でしょ? っていうか姉貴って本当に「人外キャラ」が好きだねぇ。DBのピッコロさんのファンだと公言してはばからなかったし(笑)
了子:だってあの中で唯一の大人キャラはピッコロさんしかいないじゃん。まあ後年クリリンも大人としていい味出していたけれど。基本的に「大人のみりき」ってやつに弱いのよ、私は。
佳子:こんなところでFF8のラグナのセリフを引用しないで。カテ違いだよ。そういう観点で言うとアバンの方が「大人のみりき」はあると思うんだけど。器の大きさとか、処世術とか。何で姉貴があのひげ男にはまるのか私には理解できない。
了子:ひげ男言うな(怒)何て言うのかな・・・クロコダインもそうなんだけどアバンにはない別の意味での安心感があるわけ。少なくともクロコダインもバランもいったん仲間として認めてもらえれば嘘はつかないかなと。かみさんに対してはウソが下手でバレバレかなと。
佳子:アバン先生は・・・そうか、確かにずいぶん死んだふりされたね。
了子:そうそう。「敵を欺くにはまず味方から」といけしゃあしゃあと言いながら大嘘をついていそうじゃん。ああいう男をダンナにしたら大変だよ。上手く嘘をついてけむに巻いて浮気しているタイプだよ。
佳子:ちょっと、ずいぶんな暴言だよそれは!
了子:だから相手がフローラ様でよかったんだよ。浮気なんてできないじゃん。あるいは世継ぎさえ儲ければ婚外恋愛自由ということもあるかも。昔のヨーロッパの貴族みたいに。
佳子:いや、教育者として示しがつかないことはやらないと信じたい。
了子:教員をまず疑えと言ったのはどこのどちら様だったかなあ? まあアバンみたいなタイプなら王宮で上手く世渡りしていけるよ、きっと。バランはさっぱりダメそうだけど。
佳子:うん。ダメだった結果があれなんでしょ? でも不思議だよね。ソアラ以外に誰かしらバックアップしてくれる有力者がいなければ王宮に入れなさそうだし。そもそも王女に近づけないでしょ、普通。
了子:だから私は誰かしらの後ろ盾を一時的に得ていて、婚約まではしていたという想定をしている。婚儀秒読みの段階で後ろ盾を失って追い出されたんじゃないかと。むしろそっちの裏切りの方がバランには堪えたのかもしれない。信頼している人間が一気に手のひらを返すようなことがあったとか。
佳子:まあ、あの事件直後から人間殲滅作戦を展開していないことを考えると、他にも積み重なっていった何かがあったんだろうとは思うよ。で、姉貴にとってバランのベストシーンは?
了子:え、シーンって言うか、基本的に竜魔人化しているバランが好きです!
佳子:来たよ、来た来た。人外好きの本領発揮だ。何しろ「ザーボンさんは変身している方がカワイイ」などと暴言を吐いた経歴を持つもんね・・・。
了子:だってさ、竜魔人化しているときのバランの方が感情が豊かで人間的だと思うのよ。あれは脚本とか絵が上手いというか、人間的な弱さとかずるさとかが表現されるのって竜魔人化しているシーンが多いと思う。人間形態で平静を保っているときのバランってそういうものを押し殺して見えないようにしてしまう。
佳子:人間じゃない人たちの方が人間的っていうのはあると思う。ハドラーの焦りとかザボエラの卑怯さとか、むしろ正義を掲げている人間側よりも共感できるよね。バランも含めてそういう知性と人格と人間味を持った存在を「正義」の名のもとに抹殺してしまうということが、そもそも正義ではない。
了子:とはいえバランが生き残ったらそれはそれで問題が大きいな。親子対決しか道はないでしょう。ダイがバランを討ち取って初めてダイは完全な英雄となる。そうでなければいずれ人間につまはじきにされるはず。
佳子:あ、それ分かる。バランが意図しているのもそこだと思う。自分を殺させることでダイは完全な人間になれる、受け入れられる。ヒュンケルの読みは全体的に甘いと思う。
了子:あれれ、長くなったので次行ってみよう!