了子:っていうか「特別企画」と銘打つほど面白い内容になるのか? と思わず自分でツッコミを入れたくなるんだけど、気づかなかったことにしておきましょう。
え~と、それぞれ物書きをしているという以外ほとんど共通項のない姉妹なんですが、とりあえずお互いに創作秘話とか、読書歴とか、好きなキャラとかそんなことをつらつらと話していこうかと思います。
佳子:指摘しようと思っていたことをさっそく指摘されてしまった。で、この企画、一体誰が読むわけ?
了子:え、そりゃあもちろん誰も読まないよ。なんつったってまだこのサイト隠れているし。非公開というわけではないんだけど・・・。
佳子:そうだよね!? 検索サイトのインデックス回避中な上に誰にも存在を教えていないんだよね? これってそもそもの前提が意味のある企画じゃないと思うんだけど。
了子:ごめんごめん。未完成のサイトを大手をふるって公開するのもいかがなものかと思って・・・。
佳子:未完成なのはいいとして、未完成で完全公開していないのにこういう企画って、そもそもやる意味がないような・・・。
了子:何はともあれ対談を書き始めたからには何かテーマを決めて対談書こうよ。まずは『東方魔女異聞』の創作秘話から。
佳子:創作秘話も何もまだ現時点では本文がアップされていないんだけど。まあ、手直しはするとして一応完成はしているからいいか。これってネタバレしてもいいの?
了子:そ、それは・・・肝心要の部分はネタバレ回避で!
佳子:多少世界の神話をかじった方にはお分かりいただけると思いますが、北欧神話、北欧伝承とギリシア神話がお話のベースにあります。
了子:あの作品だけ読んでいると分からないことも多いんだけど、総合年表とか、スピンオフ的な短編とか、イルファレン図書館蔵の古典籍(作品中に登場する本の中身を番外編として書いていたりします)を読むとなるほどと思うね。そういう作品も今度アップしていこうよ。
佳子:いや、その前に本編アップできていないじゃん。
了子:あっ、そうだった(笑)あれ、脚注を表示させるプラグインを入れてからでないと、ダメかなあって思っていてアップする時機を逸しているんです。
※『東方魔女異聞』原版にはデフォルトで注がついています。
佳子:脚注いらないよ(笑)あれ、ちょっと恥ずかしいんだよね。自分で書いた作品を自分で相対化する意図でつけてみたんだけど。読者からすると読みにくいじゃん。
了子:やっぱりオプションが充実していないと生きてこない作品なんだと思う。あれ、年表こみで公開したらなかなか面白いんじゃないかと。あれだけあの時代の人間が騒いでいて、それが数百年後にどのように認識されているのかとかが分かるっていう。
佳子:でも、逆に言うとその数百年後が未完の状態ではまだまだ完全には「生き切れていない」作品ということもいえるわけで。この分だと永遠に未完になっちゃいそう。
了子:まあ、そんなもんじゃないの。逆に未完だからこそ面白い作品もあるわけで。というかその後が分からない形で終わりになっているから読者が引きつけられるってことはありがちじゃん! 『ダイ大』みたいに。
佳子:まあ、かの『源氏物語』もそうだしね。あれ、絶妙な終わり方だと思う。どこまで行ってもわかり合えないのが男と女なんだなって。絶望とまでは行かないけれど、断絶を目の当たりにするというか。「わかり合えない」という事実を受け入れざるを得ないというか。
了子:orz 学問の差を目の当たりにしたよ、私は今! でも、それ重要かも。「わかり合えない」という事実を互いが受け入れるって。
佳子:何となく『ダイ大』で地上防衛軍側が説く「正義」が薄っぺらな気がするのもそこ。互いに「わかり合えない」という事実を受け入れた先が結局力のぶつかり合いで「勝てば官軍」ってことでしょ?
了子:いや、一応ダイは「こんなものが正義であってたまるか!!!」って泣いてますから。っていうかその「地上防衛軍」って・・・。
佳子:感傷に浸らせることで暴力を肯定するって一番卑怯なやり方だと思うんだけどなあ。それって結局「○○国軍の侵攻により壊滅的な被害を受けた××国を救うべく、我が国は軍を派遣する!」って主張をして事実上侵略戦争をしているのと全く同じだと思うんだけど。どっかの国も昔やったし、今もやっている国はあるけれど。
了子:本当に佳子って『ダイ大』には辛口だよね(T T)
佳子:大人になって世の中のことが分かってくると、あの文脈にはまりきれないというか・・・。のめり込めずに覚めた目で見てしまうんだよね。何というか・・・もう少しそういう世の中の汚さを知った上で「おれたちのやっていることは正義ではない。それのどこが悪い!!!」ぐらいに自らの汚さを認めた上でそれごと肯定してしまうような強度が欲しいというか。
了子:いや、あの時代の少年誌でそこまではできなかったでしょう。そんなみもふたもないことを言ってしまっては少年誌掲載の漫画じゃないってば(笑)それにダイはまだ12歳なんだから。
佳子:いや、けっこうそういうタテマエみたいなものが大人ばかりじゃなくて若い人を苦しめているんじゃないかなあって。いまの少年漫画ってあまり読んでないから分からないけれど、そういうタテマエとか何が正しいとかこうあるべき理想みたいなものとかを一度取っ払って考えた方がいいじゃないかなあ。
了子:それって一見すると真面目なようでラディカルな危険性を持っている見解だよねえ。
佳子:いや、ラディカルに物を考えるって大事だと思う。自分が教える側の立場に立って思うことは、まずは教科書と教員を疑えってことだもん。これは大学の教え子には徹底して教えてもいいかなって思う。教員って見た目以上にいい加減だよ。定期テストでどんな問題出そうかってことからしか授業を組み立てていないところがある。
了子:実感がこもってる(笑)そういえば佳子は中高の授業は定期テストの想定問題を作りながら進めていたね。私を実験台にしてさ。どれぐらいの正答率か予測を立てていた(笑)
佳子:ちょっと、私の話ばかりじゃん。姉貴も話してよ。
了子:何だか長くなったから、次行ってみようか。
佳子:え、続くの?