慣れてくるというより・・・

父が在宅生活を初めて早一ヶ月半。そろそろ介護する側も新しい生活に慣れはじめてしかるべきなんだろうけれど、疲れが蓄積する一方でとても慣れてきたとは言い難い。腰痛は完全に慢性化したし、介護抵抗や理不尽な要求にはほとほと参っているし、何度言い聞かせても改善はしないし(脳が損傷しているのだから仕方がないのだろうけれど)、先行きが見えない

じゃあ、預かってくれる施設があるかというと、「明日からお願いしますね」というわけにもいかないわけで・・・。お世話になっていた老健は自宅直近だけど、昼夜を問わず身体を拘束するという条件の下に預かってもらうしかない。まあ、あの父の状態ではしょうがないんだけれど・・・それでも家族としてはこれ以上歩けなくなってしまって、ついには寝たきりになるというのも避けたいのが本音。でもねえ、「おしっこ、おしっこ」と言うからトイレに連れて行くと5割は出ない。後の5割は「出なかった」と言って便座から立ち上がった後に出てしまう。けっこうな割合で、おむつ交換中に大小を問わず失禁(今日もついさっき、夕食の直後に大小ともにやってくれたわ)。寝たきりにして介護をする方が楽かもしれないという考えは家族でも頭をよぎることはある。

今日はデイサービスがお休みの日で、父は1日家にいた。お昼を食べ終わってベッドに寝かせ(いつも食後は昼寝をする)、いざ私と母が食事をとろうとしても、何度も私たちを呼び出してはくだらない要求を突きつける。私がベッドに寝かせたのにもかかわらず、父は自分で起き上がって歩いてきた上で、「ベッドに横にしてくれ」と言う。それも何回も何回も・・・。5分前にトイレで用を足したのに「おしっこ」と言ってはベッドから降りてくる。「私たちは食事中なの!」と怒りをぶつけても、「お願い。ベッドに寝かせて」と自分で起き上がってきたのにもかかわらず何度も要求する。

自分1人で静かにテレビを見るとか、黙って横になっているということが一切出来ない。完全な「かまってちゃん」。これもセロトニン過剰からくる症状に当てはまるんだけど・・・もし本当ならどんだけセロトニンが出ているんだ? そういえばリハビリ病院にいるころから「オレは何をしていたらいいか分からない」「独りにしないでくれ」とか言っていたなあ。

とにかくこれでは介護者が食事をとれないので、仕方なく車いすに転落防止ベルトを着けて拘束させてもらう。しかし、家族が来るまで「お~い!!!」「おかあさん!!!」「これ取って!!!」「こっち来てよ!!!」と叫び続ける。もう、介護者側も頭がおかしくなってしまいそう(xx)

ほぼ2時間ごとに「何か食べたい!!!」と要求し、「何もない。夕飯はまだ出来ていない」というと逆ギレして殴りかかってくることもある。大きな2歳の子ども、あるいは、しつけのなっていない大型犬みたいだわ、こんなんじゃ。こちらも何度もキレて「いい加減にしろ! キチガイ!!」「死んじまえクソジジイ!!!」と叫んだことは枚挙にいとまがない(苦笑)それでも、父はデイサービス先で「早く家に帰りたい」と言って徘徊しているらしい。そんなに家にいたいのだろうか?

親の介護って誰もがいずれは経験する可能性のあるイベントだけど、私にはずいぶん早く来たなあ。だって、今介護で大変だって言ってる人って40代後半~50代ぐらいの先生方だよ? 下手をすると、60代の先生でも「90になる母を今度施設に入れる」なんておっしゃってたりするんだから。三十路に入ったばかりの私が「親の介護で・・・」なんて話をすると、たいてい皆さん目を丸くする。「お父さんはお幾つですか?」って。

長生きするからにはしっかり健康でいるっていうのは1つの義務といってもいいかも。むろん、病気やその他の事情でそれがままならない人もいるってことは重々承知しているけれど。それでも、私の人生を父が勝手に消費していくように思えてならないわ。私自身に照らして考えると、父のようになるんだったら死んでしまった方がましだと思うわ。せいぜい50歳前後、現役で働いているうちに迷惑をかけずに死にたいね。

佳子