先ほどの年齢に関する投稿を書いて、ちょっと気になったことがあったので連投。
人間っていうか、主にレオナなんだけれど、言っていることがけっこう傲慢で、しかもそのことに無自覚すぎない!!?
「自分たちにとって不都合な考え=悪」ではないでしょw
ちょうど第一次バーン戦から第二次バーン戦を読み返していたんだけど、おそらくメインキャラクターでもっとも年齢が高いキャラってバーン様かミストなんだろうと思うんだよね。たぶんサブキャラも含めるとヴェルザーがダントツなんだろうと思うんだけど。「不死身の魂を持つオレは 時を経てよみがえることができたのだ!!!」(『DRAGON QUEST・ダイの大冒険』第21巻 集英社文庫 2004年、P328)と言っているし、バランに倒されても天界の精霊に封印されずにそのまま順当に行けば、そのうち復活したみたいだし。つまり肉体が死んでも記憶を保持したまま復活できるってことで、相当長い年月生きているはず。
ミストは「……私は…」「幾千年も前からもともと一人だった!」「一人でバーン様を守りぬいてきたのだ!!!」(『DRAGON QUEST・ダイの大冒険』第19巻 集英社文庫 2004年、P15~16)って言っているし。おそらく両者が誕生して出会うまでにもそれなりの年月が過ぎていたはずで、両者ともに万に近い年齢でもおかしくない。バランは肉体年齢こそたぶん30~40程度だけど、仮に龍の騎士としての記憶や経験を継承しているならやはり数千年レベルの知恵と経験の保持者。下手をするとバーン様の誕生時期と龍の騎士の誕生時期って限りなく近いのかもしれない。
肉体が脆弱だからって理由で人間には地上を与えて、魔族と龍を魔界に押し込めたことに憤っていたってことは、「それ以前」を知っていた可能性があるんじゃないか。龍の騎士が誕生する以前、龍と魔族と人間は地上と魔界に分かれることなく雑居していたのではないんですかね? 神様方は龍と魔族を魔界に押し込めて、彼らが出てこられないように番人として龍の騎士を地上に派遣するようにしたのではないのかな?
で、もしかするとバーン様の親世代ぐらいまでは地上のどこかに居住していて、がっつり太陽のある生活を謳歌していたんじゃないか。だから太陽があるとどういうメリットがあるのかということを熟知していたのではないか。
地上を破壊して魔界に太陽をもたらすってとこは、たぶん自分の故郷は魔界だっていう認識があるわけですよね。魔界に愛着があるし魔界を愛している。別に地上が欲しいわけではない。そこはヴェルザーとは違う(そう考えるとヴェルザーは本来地上で生まれ育った可能性があるのではないか)。それでも太陽が欲しい、太陽の光を魔界に降り注がせたいと思っているわけで。
多分部下にやらせているんでしょうけど、けっこうバーンパレスにしても魔力炉にしても技術力は高いんだよね。実はああ見えてかなりの腕を持つエンジニアなのではないか。バーン様なら太陽光発電的なハイテク技術でどんなことでもできそうな気がする。そういう目的で太陽が欲しいのかどうかは不明だけど、ほぼ万単位で生きてきた存在が、自分の今までの経験と熟慮の結果「太陽が欲しい」と結論づけた。そして周到に計画を立てて着々と準備していざ実行に移そうとしているわけで。
それに対して「私たちは地上がなくなると困る」と主張して反対するのは理解できる。そりゃあ私だって地面がなくなるのは困りますよ。爆発で巨大な穴を開けるわけだから、まずその爆発の時点で死んでしまうわけでしょうし。爆発を阻止しようと働きかけるのは当然です。じゃあその考えが「悪」かというとそう言い切れないんじゃないか。バーン様がそういう結論に至ったにはそれなりの理由なり背景なりが存在するわけでしょう。
あくまで筆者の勝手な想像と推測なんですけど、なんとなく実はバーン様の一族のご出身は地上なのではないかという気がしていて。以前に魔族というカテゴリーにも人種の違いがありそうだってことを考えていたんですが(ダイ大の謎「魔族内にも人種の違いがある?」―独断と偏見6)、バーン様とザボエラって肌の色が人間に近いんですよね。彼らの血の色って何色なんだろう? ロン・ベルクにはノヴァとの比較で血が蒼いことがはっきりと分かる描写がある。それに比べると、バーン様とザボエラの血の色って比較対象がないからはっきりとは分からない。本誌連載中にカラー回があって血の色が分かるシーンってあったのかな?
ザボエラはモシャスでマアムに化けて登場した直後に、マトリフに腕を切断されているシーンがある。あの切断面の色はかなり濃い色で描かれている。それはバーン様がダイのストラッシュXで左腕を切断された時も同様。直後に心臓を1つ貫かれてわずかに血を吐いているけれど、あれもけっこう色が濃い。そいえば老人形態の時に肩を攻撃されてたけど、あれも噴き出す血の色は濃かったなあ。もしかして、彼ら「肌色族」の血の色って赤くないですか? 実は魔族だけど主に地上で生息してきた種族なんじゃないんですか? かなり人間と近縁なんじゃないんですか? 混血のラーハルトの血って何色なんだろう? 「青色族」の肌が青いのは、血の色が蒼いことを反映しているんだろうか?
自分たちの生命や生活を守るために、それを破壊しようとする存在と戦うことは当然だと思うんです。そこに罪悪感を持つ必要はない。物語の現状では議論も対話もなくいきなり攻撃されているんで、さらなる攻撃をやめさせるためにこちらも応戦せざるを得ない。
でもバーン様の考えって「悪」なのか?
「力こそ正義」って考えも考え方の1つなのであって「悪」ではないんじゃない?
別にそういう考えを持ってそういう行動原理で生きていても「ご自由に」ってだけじゃない?
もちろん、死にたくはないし地面がなくなるのは困るけどさ(^^;;
レオナでもフローラでもそうなんだけど、王族という特権階級にいて、いわば民から集めた税の上がり、ある種のみかじめ料で食っている身分な訳ですよ。で、彼らには「王族」という「身分に付随する力」があるだけであって、一個の生命体としてひとりの人間として強い訳ではない。戦士としての戦闘力は下手をするとそこら辺の雑兵より低いし、たぶん自分で畑を耕して食料生産するとか狩猟とか漁とかもできないから、生産者としてのスペックも無に等しい。つまり「力こそ正義」という思想を持ち込まれると一番困るのが彼ら王族ってことなんですよね。
だから彼らは絶対にバーン様の思想を「悪」として排除しなければならないし、バーン様の存在自体を認めるわけにはいかない。どうしても魔王軍に「悪」というレッテルを貼って、民衆および勇者一行を煽動して「悪」を倒す「正義」の戦いをしなければならない。そうしなければ真っ先に自分たちの生存が脅かされるから。「力もないのに上澄みを吸って生きている者=悪」とされてしまうから。
「正義」だとか何だとか偉そうなキレイゴト言っているけど、それって物語中で「悪」ってレッテルを貼った存在には「何をしても許される」という論理として働いているんだよなあ。そのことにレオナもフローラも無自覚というか、自分たちの汚さを自覚した上ですべての責任を引き受ける覚悟を持っているんだって描写がないorz
まだ彼らと違ってダイの方が自覚的なんだよなあ。いずれその「正義」が自分に対して牙を向く可能性を理解しているよね。だから最終決戦でのダイはちょっとバーン様に同情的だし。でも(両者ともにだけどw)やっていることはひどいよね。片腕欠損とか人間側の味方にそこまでの重傷者いなかったし。角折られてるしw あれどう見てもシカ科系統の角じゃなくてウシ科系統の角っぽいから、角の根元は頭蓋骨直結で相当な痛みのはず。相手が「悪」なら何をやっても許されるんですか、その存在を排除しても許されるんですか、そーですか(- -#
またまた長くなっちゃった。この投稿も二分割します。
(つづく)
了子