ダイ大の謎「ヴェルザー戦時は今とは別の「竜騎衆」がいた?」―独断と偏見24

やれやれやれ。なんだか忙しさと遊びのお誘いにかまけていたら、あっという間に1ヶ月近くが過ぎ去ってしまった。バラン篇の続きも近々アップするとして、先にこちらのシリーズ連載を。

これ、はっきり言ってどうしようもない謎なんですが、ヴェルザー戦時は今とは別の「竜騎衆」がバランに協力していたんでしょうかね? とりあえず、対ヴェルザー戦の時点でラーハルトは配下に加わっていないことは確かです。

それから、回想シーンで登場するヴェルザー戦の描写にはバラン以外の仲間や配下は登場していません。でも、最初から最後まで一人で戦っていたのではないだろうと思うんですよ。おそらく原作者的にもそういう想定はしていなかったのではないでしょうか。

と、言いますのもコンビニコミック版に収録されたインタビューでは、魔界編の構想が少しだけ語られているらしいんです(原典未確認。wikiの孫引きです)。クロコダイン、ラーハルトと新キャラ1名を加えた新生「竜騎衆」を、「竜騎将」となったダイが率いていくという未来予想図が。つまりバランの二つ名である「竜騎将」は魔王軍内だけで有効なものではなく、生来のものだったのではないかと考えられるんです。

そうなりますと、歴代の龍の騎士には「竜騎衆」と呼ばれる凄腕の部下であり、一流のドラゴンライダーたちが仕えていた可能性が想定できるわけです。少なくとも「将」といわれる以上、何人かは部下もいたと思われます。龍を引き連れているだけではないでしょう。では、ラーハルト以外の二人、ボラホーンとガルダンディーはヴェルザー戦当時からの配下なんでしょうか? もし違うのなら、旧「竜騎衆」メンバーはどうしているのでしょう?

ガルダンディーはともかく、ボラホーンは魔界では活躍できなさそうな気がするんですよね~。だって、二つ名が「海の王者」なわけで、騎乗しているガメゴンロードっぽい龍では魔界のマグマの海を泳げそうにはありません(失礼ながらセイウチとスッポンのローストになりそう)。獣人の年齢ってよく分からないのですが、彼らは二人とも下手するとバランより年が若い可能性がありますしね。

確かクロコダインも人間の年齢だと30歳程度とかぼかされていたはず。実際は産まれてから15年だけど人間だと30ぐらいなのか、産まれてから60年たってはいるけど、人間なら30程度の若造というニュアンスなのか(前者だと動物の年齢の数え方に似ていますね)。そのあたりはさっぱり分かりませんが、なんとなく現「竜騎衆」はヴェルザー戦後に結成されている可能性が高そうな気がします。黒の核晶で攻撃を受けた際、生き残れそうなのはバランだけじゃないかと。

あれ、バランも初見の爆弾だったとしたら、親衛騎団もダイとバラン以外の仲間も粉々に吹っ飛んでいたはずです。バランはとっさの判断で龍闘気全開で自分とダイをかばうことぐらいはできるかもしれませんが、離れたところにいるメンバーはどうしようもなかったはず。予備知識をもっていたバランが龍闘気で押さえ込んであの規模の爆発ですんだわけで。

じゃあ、初見だったヴェルザー戦では? きっとある程度近くで爆発に巻き込まれたメンバーは跡形もなかったに違いありません。これは私の勝手な推測でしかありませんが(というか、この連載は私の勝手な推測を書きまくる内容なんですが)、ヴェルザーの黒の核晶を喰らった時、旧「竜騎衆」の一部または全員を失っているんじゃないでしょうか。ハドラー体内の黒の核晶を見てからのバランの発言が、結構意味深だと思うんです。

「我々はいい!! 全エネルギーを防御に 使えばなんとか 生き残れるかも知れん!!」
「だが地上のおまえの 仲間たちは絶対に 助からんぞ!!」

『DORAGON QUEST―ダイの大冒険―』第13巻(集英社文庫、2003年)

ここ、なんとなくですがバランらしくない発言だと思いませんか?――私だけかな? こんなことを考えているのは。ダイと共闘すると決めてから、その仲間たちのことを認めていて、彼らの身を案じている。つまりバランも完全に仲間になったことを表わす発言ととるのが通常の読み方かも知れません。でも、戦場の非情さを一番よくよく知っているはずの龍の騎士の発言にしては、若干違和感を感じるんです。

実はかつて黒の核晶で仲間を失った体験を思い出しているのではないか。その上でかつての自分とダイを重ね合わせているのではないか。そんな印象を受けるんです。このピンチ、地上にいるメンバーを切り捨ててしまえば、それほど問題になりません。龍闘気全開で防御、ハドラーと親衛騎団、地上にいる仲間は死に、ダイとバランは生き残る。二人で協力してバーンを倒せば、一件落着。地上の平和は守れます。

でも、バランは地上組を切り捨てる道を選ばなかった。もちろん、ダイに竜魔人になった姿を見せたくなかったという事情はありましたけど、自分の命を捨ててまでダイをかばう必要性はなかったはず(失敗しましたが、第一にとった手段はダイを戦線離脱させることでしたし)。バランがかばったのは、ダイではなくむしろ地上組の仲間なんですよ。だって竜魔人化がとけて意識が戻った時、そこにいるのがダイだと確認して真っ先に言った台詞が「・・・仲間は・・・みんな無事・・・か・・・」なんですから!

だからヒュンケルが「・・・バランはあの大爆発からおまえをかばうために全龍闘気をつかいはたした・・・!」って言った時に、

アホ!! 
かばわれとるのはむしろお前じゃあ(怒)!!!

と激しくツッコミを入れましたとも! ああそうか、今気づいたけど私がヒュンケルを好きになれない理由ってこれだわ。バランに対して立場をわきまえずに激しく勘違いしているところだわ。

バランは自分の命よりもダイに仲間を残すことを選んだんです。クロコダインとヒュンケルはかつての同僚ではありますが、自分が命を救ってやったポップとか、会ったばっかりのマアムなどを自分の命を捨ててまで助ける義理はないでしょう。それでも彼らをかばったのは、自分が生き残るより仲間を生き残らせる方がダイのためになるという親心があったからなんでしょう。う、うっ・・・バーン戦後の父子の生活を見てみたいと思っていた自分としては、もう少しバランにはしぶとく生きて欲しかった!!! 少年誌的には綺麗な形でオヤジが退場していますけど・・・。

と、大幅に話がバランに持って行かれてしまった(爆)。そういうことで、極めて根拠が薄弱ですが・・・おそらく「竜騎衆」はいたけれど全員戦死しているか、戦闘に参加できないような状況になってるかどちらかの可能性が高そうです。それにしても、回復呪文で粉々に砕けた体の一部を再生するとかできるんでしょうか? 切断された肉体が回収不能なほどに損壊されていたらベホマといえども難しそうな気がするんですが。肉体の大半が粉々になった場合、ザオリクでも蘇生ができなさそうだわ(><)

了子