ダイ大の謎「知恵ある龍が滅びた理由は?」―独断と偏見9

やれやれ。このシリーズで書くのも久しぶりだ。我が家ではおとんが年甲斐もなく大活躍していて、みんな結構へとへと。佳子がガラにもなくブチ切れたらしいけど、当然だよね。彼女が実家暮らしをしていて、なおかつ車の免許を取ってきたから父の在宅介護が成立しているのになあ。そこんとこを分かってないばかりか、おむつ交換や食事・入浴の介助をしてもらっていることまで当然と思っているらしいことがやりきれないよ。私みたいに実家出て独り暮らししちゃえばって本気で思う。

さて、愚痴を言っても状況は変わらないのでさっそく連載スタート!!

魔界にどの程度の広さがあって、人間と魔族の人口がどのぐらいなのかは分かりませんが、どうも龍・魔・人の数がアンバランスなような気がするんだよね。少なくともダイ大世界の現在時では。世界の覇権をめぐって争えるということは、昔は三種族それぞれの総力は比較的均衡状態だったはず。まあ、龍であれば数が少なくても人間には負けないかもしれない。でも、魔族に対しては単体で強いだけでなく、そこそこ頭数は必要でしょう。

ラーハルトがヴェルザーのことを「最後の知恵ある龍」と呼んでいるから、自らの意志で龍族を率いて世界の支配を目論めるような龍は、ヴェルザーが最後ということになる。もちろんストーリー上で明らかになっている限りではということだけど。まあヴェルザーは不死の魂の持ち主だから、通常であれば時を経て復活できるわけだし、完全に龍族が不利とも言い切れないのかな。とはいえ、一族を統率して世界の覇権を狙えるだけの龍材がもういないっていうのは、明らかに劣勢に置かれてしまった模様だ。

バランがダイに説明しているところを読む限りでは、かつて「知恵ある龍」はそれなりの数がいたみたいだ。

今でこそ竜(ドラゴン)は

怪物の一部とされているが

昔は人間以上の知識をもち

言葉をあやつる者のほうが

多かったのだ

『DRAGON QUEST―ダイの大冒険』第6巻(集英社文庫版、2003年)P130

バランが龍の騎士として継承している記憶には、知恵ある龍たちが多数生存していた時のものもあるんだろう。心なしか彼の発言からは、かつて存在した知恵ある龍たちをそれなりに高く買っている節が感じられる。ダイの紋章が額から拳に移動した際、バランが「数千年に及ぶ長い竜の騎士の歴史において・・・」と述懐しているので、龍族の減少はかなり古代から始まっていた可能性も考えられそうだ。

それと不思議なのが、一口に龍と言ってもバランやラーハルトが騎乗していたようなノーマルな龍(つまり翼がなくて地上を歩いているタイプ)の他に、翼龍やルードのような空龍(スカイドラゴンとルビが振ってあったけど)もいるってこと。さらにあれを龍と言っていいのか(個人的には龍として括りたくないけれど)分からないけれど、ボラホーンが乗っていたガメゴンロードみたいな奴も存在する。ヴェルザーは翼があるので翼龍に分類されるんだろうけど、「知恵ある龍」って翼龍限定なんだろうか。それとも各種の龍で知恵のある者とない者がそれぞれ存在しているんだろうか。もし後者だったとしたら、龍族の中で異なる種族同士が争って自滅しちゃいましたってパターンなのかなあ。

ヒト科ヒト属もホモ・サピエンス以外は生き残っていないし。人間含む霊長類に(ムリヤリ)置き換えると、ヒト科には人間とチンパンジーやゴリラなんかが属している。彼らが遠縁ですと言われれば納得できるけれど、同じサル目に分類されるキツネザルなんかはさすがに遠縁と言われても正直、ちょっとねぇ・・・と思うところだ。現在生存している龍にはヒト科に相当するような知恵者がいなくて、キツネザルとかメガネザルとか知的にはさほど発達していない種しか生存していないと考えられるのかも。それじゃあ、魔界どころか地上の覇権を握ることなんてとうてい無理ゲーね。

長くなったし、もう少し知恵ある龍については推測を立ててみたいので、次回も同じテーマで書きます。

了子