やれやれ。あーっと言う間に時間が経ってしまったんだけど、当サイト唯一の「リアルで面識がある読者」の友人と飲みに行ってまいりました。私が布教(?)してしまったせいで、彼女もダイ大の再読者です。
で、牡蠣が美味しいお店でお酒を傾けながらダイ大談義を繰り広げたのですが、「ダイ大でヒロインポジションにいるのは絶対ポップだよね♪」という意見で一致しました。
原作読者の間ではポップって「もう1人の主人公」と言う意見はよく見かけます。彼って男女を問わず、読者側からすると一番感情移入しやすいキャラだと思うんですよ。マアムとかレオナはあまりにも完璧というか「キレイ」すぎて女性側からも感情移入しにくいですし。まだメルルの方が共感しやすいところがあると思うんですけど。
たとえば「月夜の散歩」みたいに、主人公の心が折れてしまった時、その心を受け止めて前進を促す役目ってヒロインが引き受けることが多いものだと思うんです。いわゆる女房役ってやつですよ。あそこでダイの行き先を察知して追いかけられたのはポップしかいなかったので、まあ、仕方がなかったと言えばそれまでですが。あの事件ってレオナからのフォローって全くなかった。しかもその後も、心が折れそうになると思い出しているのがポップの言葉なんですよね~。
じゃあ、「月夜の散歩」に付き合ったのがレオナだったらどうなるかって考えると、私は絶対逆にダイを追い込んで終わっていただろうって気がする。レオナは両親ともに亡くしていて、若干14歳で一国を率いているお姫様ですが、まだ決定的な挫折って経験していない。っていうか決定的な挫折から立ち上がった経験がないと思う。
一応、国は国として機能しているようだし、周囲はまだ彼女をお姫様扱いしてくれている。魔王軍の捕虜として数年過ごして脱出後に国を再興したとかならまだしも、現状では挫折とは呼べない感じがする。そもそも前線に立てない(立っても足手まといにしかならない)レオナが、あれこれとキレイごとを並べてたところで説得力皆無ですし。
そういうわけで、仮に続編でダイが地上に帰ってきても、レオナとは「いいお友達」で終わってしまうのではないかという結論と相成りました(笑) 悪いけど、あの2人が結婚してパプニカの女王と王配に収まっている未来予想図はあまり思い描けない。私はレオナなら恋愛感情をスッパリ割り切って、(夫や恋人としてはイマイチだけど)パプニカを共同統治するにふさわしい相手を選びそうな気がする。
他にもポップは良き理解者であるメルルとくっついた方が幸せだろうとか、マアムはヒュンケル戦後に彼の気持ちを受け止めた時点で「慈愛の使徒」としての使命は果たし終わった(あれがピークだった)などなど、話題は尽きませんでした。
ヒゲ親父殿の話題に関しては、何と言っても「駆け落ち先が近すぎる」というツッコミに終始しました。あれ、本当に謎です。だってバランはルーラ使えるし。たとえ行ったことがなくたって、ロモスあたりまでソアラさんを抱きかかえてトベルーラできるでしょう。
私は勝手にその謎を利用して二次創作書いているんですが。元々の生活拠点と養親の家のほぼ中間地点で、顔見知りとなった「しゃべる龍」の営巣地。かつて龍人たちが隠れ潜んだ名残として、非常に質のいい水が涸れることなく湧いている泉が近くにあるという設定にしています。そう、第四章の今いる場所にバランが小屋を移築する予定なんですよ。
そんな勝手な計画を立てている私とは違って、友人はなるほどもっともだと思うような仮説を立てていました。
友人の仮説
「ソアラは『お父さん子』で、いつかお父さんである王様も分かってくれるだろうと期待していたのではないか? だから逃げるというよりは出産までの間隠れていて、機会を見て説得しようと思っていたのではないか?」
私はソアラさん側の事情なり背景なりをあまり考えていなかった(爆)ので、彼女の仮説には膝を打つと同時に盲点だったなあと思わずうなりました。ソアラさんは王位継承者として帝王学なり政治のイロハなりは学んでいたと思うんですよ。見つかったらバランは王女誘拐犯というより、王位継承順位第1位の存在をかどわかして国家転覆を図ろうとした極悪人として極刑に処されるってことは想像できていたはず。それでも完全に父親を捨てきれなかったから比較的近い場所に潜伏することを選んだのではないか。
確かにそう考えるとバランのあの怒りようも納得できる。もっと安全で見つからない場所に移住することもできたけど、ソアラさんはいずれ父親を説得すると言ってあの場所を動かなかった。そしてよりにもよって王宮に仕えている魔法使いに殺され、父親からは「恥さらし」という言葉を投げつけられた。バランにしてみれば「最後の最後まで妻はお前が必ず理解してくれると信じていたのに、最後に娘にかける言葉がそれかよっ!!!」って思ったでしょう。こんなことになるなら父親を捨てるようにソアラさんを説得して、もっと遠くに隠れ住めばよかったと、その後も長く後悔を引きずっていた可能性は高そうだ。
ソアラさん主導でアルキード王を説得するプランがあったという仮説は、見つかった後から処刑までのシーンを深読みするとかなり納得がいく。バランは見つかったら命はないと覚悟を決めていた。でも、ソアラさんは見つかる前に父親を説得するつもりでいたし、ディーノ(ダイ)と引き離される想定まではしていなかった。たぶん、そうなってしまった時のプランまで考えていなかった。バランってさっぱり策を弄するタイプじゃないしね(だから王宮から追い出されたんだろうけど)。第2第3のプランまで夫婦で話し合って練ったりしなかったんでしょう。
どう考えても、全てが悪い方向へ転がってしまった結果としか思えない。どこかで選択を間違えなければ、上手くいったと思うんだよなあ。
この件、もう少し考えたことがあるので、次の投稿に続きます。
了子
