最近のイチオシ

先の投稿でずいぶん長く書いてしまったので、ちょっと軽めの記事を。

私は昔から「異類婚姻譚(いるいこんいんたん)」という話型には弱くて(^.^) いわゆる「ツルの恩返し」とか「雪女」などもそうなんですけど、異種族間の恋愛と結婚のお話しですね。
個人的には男性が異人である方がツボ。三輪山神話の話、いわゆる蛇婿なんかも好きだった。この系統で1番世に流布しているのは「美女と野獣」だと思うんだけど、日本の神話とか昔話だと、異形の姿をした男性神に女性が嫁ぐ話が多い。
後代になればなるほど、この異形の旦那が殺されたり追い出されたりする話にすり替わってしまうんですけど(バランこのパターンだよなあ)、本来は氏族の由来に繋がる神話だったはずなんですよね。

最近知り合いから聞いて、Twitterで見つけた、青いさんの作品が非常に個人的にツボってしまったので紹介記事を書いちゃう。
タイトルがずばりそのまんまで、

「村で一番若い女を嫁に」と言ったら村の高齢化が進みすぎてて思ってたのと違うのが来た神様の話

土地神さんが人間の未亡人の女性を娶る話です。

本来、「神様との間に生まれた初代の男性がこの村を興した」的に氏族の歴史って語られることが多くて、その神様がいわゆる「氏神様」って形で村落の中心に祭られていたりする。
これ、母系社会だから通用する話なんだろうと思うんです。神の子種をもらった女から生まれた子が一族の始祖って設定。だから男系社会になっちゃうと、異形の存在は追い出されちゃう(><)
この嫁さん、「別の村から嫁いできて元旦那と死に別れた」設定なので、ある意味「人身御供」的に嫁として差し出されたとも読めるんですよね。

個人的には、(事実上)結婚しているのに土地神様が嫁さんの名前をなかなか聞けないってのもツボっていてwww
日本の古代だと、「ねえどこに住んでいるの? 名前を教えてよ」でプロポーズですからね! そこで「どこの馬の骨か分からん男に名前など名乗れるか」と返すのがデフォルトだったりしましたし。
これ、逆に神様側の本当の名前は絶対に明かされないんだろうって気がするな。名前って呪(じゅ)だし。名前を知られたら神としての力を失ってしまうって可能性もあるし。

嫁さんもかわいいんですが、それ以上に土地神様がかわいすぎて見ていて悶絶します。画面クリーナーとか根付けとか商品化されたら買ってしまうかも。御利益ありそうw
かなり先ですけど、書籍化されるということも予定されているようなので、しばらく楽しみに追っかけようと思っています。

了子